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エアストリームトレーラーの主な難点

- ボディーの腐食(corrosion)


- リベット(rivets) - 雨漏り(leaks)

- へこみ(dents) - 傷(scratches)


- パーツ交換時のパーツ入手困難


- ボディーの修理が困難


- 電気系統問題が起こると危険なトレーラー


- アルミ製(メタル)はシャープエッジが危険 

-ソーラーパネル等を屋根に載せる時は注意


- 壁が冷たすぎたり、熱すぎたりという問題


- 寒い地域や冬に向いていない

エアストリーム難点の説明

ボディーの腐食

アルミ製ボディーは道路が凍らないようにまかれる塩 ”マグネシウム”をはねあげる と、ボディーの腐食が始まる。(Filiform Corrosion=糸状腐食(しじょうふしょく)) さらに、潮風や海の水等にも気をつけなければならず、キャンピングトレーラー用と 考えるとボディー素材としては不向き。

リベット

エアストリームトレーラーのデザイン製の特徴である”リベット”は、多くのファンを引き寄せる 理由の1つである。トレーラーの大きさにもよるが、その数3000個とも4000個とも言われている。 このリベットは、2人の作業員によってリズミカルにつけられていく。 確かにここには、人員と時間が注ぎ込まれているので機械で付けていくよりも当然高額になる であろうし、ここを昔ながらの手法で取り付けることにプライドがあるのとダメージのある リベットを作業員の感覚で除外することは可能であると思う。

しかし、このリベットが腐食したり、錆びたり、割れたりすると、この部分だけを一般の人が 直そうと思っても容易ではない。そもそも、これだけたくさんのリベットが使われていると、 どのリベットに問題があるのか、点検するだけでも時間がかかるばかりでなく、 リベットをつける時の、表側と裏側を合わせる作業が困難な場所の修理は諦めざる得ない。

雨漏り

トレーラーの雨漏りに関しては、どのトレーラーメーカーも最大の悩みとして研究され続けて きてる分野で、未だに完璧なトレーラーを作るための目標となってる

エアストリームトレーラーの場合、リベット部分から雨漏りが発生したり、アルミボディーは 気候によって”伸び縮み”をするので、そうしていくうちにボディーが歪み、窓やドア、換気扇と いった部分にズレが出て、そこから雨漏りが始まりトレーラーにダメージを与えることになる

さらに屋根の部分から雨漏りが発生すると、アルミ製のトレーラーの屋根は強度が十分でない ために、人が屋根の上にのぼって修理をすることができないため、通常のトレーラーとは 違った修理工程が必要となる

へこみ

アルミ製のボディーは”柔らかい”。例えば、キャンプ場で子供が遊んでいたボールがトレーラー に当たりボディーにへこみができる、道路を移動中に飛んでくる飛び石、枝、雹(ヒョウ)等 で へこみができてしまい、その凹みを直す時にはリベットを外して付け替えるという作業や、 アルミそのものの外壁を丸々取り替えなければならなくなることも多々ある

アルミ製のボディーは傷もつきやすい。新車購入時はピカピカと綺麗ではあるが、傷や へこみがあると磨きをかけても中途半端な光沢しか出すことができず、結果この光沢が 好きで購入された人は気分を害することとなる

パーツ入手困難

エアストリームトレーラーは、エアストリーム用の家具やパーツを使用しているので修 理時に必要となるパーツを入手するまでに時間がかかる、あるいはパーツの入手が困難 となること多い。こうなると、場合によってはオリジナルに似たような物との交換をするか、 全く違うもので代用するしかない。

ボディーの修理が困難

アルミ製のボディーは、トレーラーの年式によって”アルミの厚さ”が違う。このため、 ボディーを修理する時には、このアルミ探しから始まり、リベットを外して、ボディー 全面を丸々外し修理することになる。このため、修理をするスペースが必要になったり、 傷がつきやすくてへこみやすいアルミを扱うことができる業者が少ない。よって 修理に時間とお金がかかることになる。

電気系統問題が起こると危険なトレーラー

アルミ製ボディーでできているトレーラーは電気系統に問題が起こると、ボディー自身が 電気を通してしまうため、そこに触れた人間の体にも電気を流してしまうことになる。 もちろん、製造過程でこのような事故が起こらないようにプラスティックの ジャンクションボックスを使用したり、配線時には注意をしているが、万が一の時は 非常に危険な状態になるということも覚えておかなければならない。 また、配線を直すという修理にもアルミボディーを直す時と同様の手順が必要となる。 (配線が壁を通っているため、壁を剥がす必要が出てくる)

アルミ(メタル)製はシャープエッジ(鋭い角)に注意

時々、アルミでできているボディーの箇所に鋭いエッジが見つかることがある これは製造過程で、怪我をしないようにきちんと処理をしておくべきところではあるが 処理が十分でなかったり忘れられてたりということがあり、手を切ったり怪我をした というクレームが後を絶たない。

ソーラーパネル等を屋根に載せる時は要注意

アルミ製の屋根は人が屋根の上に立つことができない強度のため、ソーラーパネルを 屋根に付けたいと思っても、つけること自体が不可能であたり、フレームが必要でない タイプの軽量パネルをつけるにしても、電気配線やアルミの屋根に穴を開けるという 作業に注意を要する。

壁が冷たすぎたり、熱すぎたりという問題

メタル製の壁のため、冬は壁が冷たく、夏はものすごく熱くなる。このため外壁による 断熱効果は全くと言っていいほどない。また、断熱材として通常ガラスウールの断熱材 を使用しているが、この断熱材は”水分や湿気”に弱いため、日本の気候には不向き。 また雨漏り等で一度水分を含むと乾きにくい素材なのでずっと壁の中に水分が含まれて いるという状況になる

寒い地域や冬には不向きなトレーラー

エアストリームのトレーラーの構造上、寒い地域や冬の使用は避けるべきというのが 定説となっている。もちろん、プロパンガスの消費を気にせずにガンガンと室内を温め 続ければ暖を取れるが ”室内が暖かい=断熱効果がある” という式は成り立たない。 どんなトレーラー でも場所でも暖房を入れ続ければとりあえずは暖かくはなる。 また元々、湿度や雪といった状況に耐えられる作りにはなっていない。

高額なエアストリームのトレーラーでも上記の問題があるが、なぜ人はそれでも エアストリームトレーラーを購入するかといえば、やはり”アメリカン”を感じ、”歴史” を感じ、”斬新なデザインと光るトレーラー”また”内装の見た目の豪華さ”を求めている 人がいるからだろう。

つまり、上記の問題を承知の上で あくまで ”遊びの車両” として考えられる人から のクレームは起こりにくくビンテージとして使用していくという面白味を感じている人 にとっては、楽しい車両ということになる。

ここで強調して言いたいことは、例えお金を出してもこれだけの課題があるのが キャンピングトレーラーやキャンピングカーという物であって、家でもなければ、 車でもない”新しい車両”つまり、”遊び道具”であるという認識が必須。 そしてこの認識を日本にも広めていかなければ、思っていたことと違う等のギャップが 生まれキャンピングカーやトレーラーを購入した人が不幸になる結果が起こりうる。

トレーラーを販売する時には、特にまだ認識のない日本人客には、これらのデメリットも 含めて柔らかく客に説明をしながら理解を求めると同時に、”遊び車両”ということを 伝えつつトレーラーの利点、つまりトレーラーを使うことで得られる楽しさをうまく 伝える必要がある商品で、”販売のテクニック”が必要になると思われる。反面、今まで にない取り組みや販売戦略があって非常にチャレンジではあるが楽しい分野でもある。

楽しいことを売る商売は色々とあるが、キャンピングカーやトレーラーはその中でも ハイグレードな域であり、いかに楽しさを伝えられるかがキーとなると思われる。

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