
トレーラー選びのポイント
アメリカン ・カナディアントレーラー vs ヨーロピアン・日本製・中国製トレーラー
日本国内を安全に安心して牽引するための最重要ポイントは<電磁ブレーキシステム>があるかどうか
キャンピングトレーラーの「フレーム」について
※ここでいうフレームとは、シャーシ(車台)ではありません。
トレーラーを組み立てる際に、壁や屋根の中に入る骨組み構造のことを指します。
フレームの種類と特徴
キャンピングトレーラーの骨組みは、主に次の2種類に分けられます。
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アルミ製フレーム
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スチール製フレーム
(厳密には、アルミとスチールを組み合わせた構造のトレーラーもあります)
それぞれにメリット・デメリットがありますが、
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冬も使用したい
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寒冷地に住んでいる
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頑丈で長く使いたい
こうした条件を重視する場合、フレーム構造はスチール製、もしくはフレームを持たない構造が適しています。
アルミフレームの注意点
アルミ製フレームは
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軽量
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錆びにくい
という利点がありますが、寒冷地には向きません。
アルミは非常に冷えやすいため、外気温が低いとフレーム部分で結露が発生します。
この結露が壁の内部でカビを発生させたり、水滴となって床に染み込み、特にコーナー部分の床を傷める原因になります。
この現象は壁の中で起こるため、気づいた時には被害が大きくなっているケースが少なくありません。
スチール+アルミの混合構造の問題点
スチールとアルミを組み合わせた「ハイブリッド構造」のトレーラーでは、
異なる金属同士の相性の悪さにより、接触部分にひび割れが発生します。
そこから
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雨漏り
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腐食
が始まるケースが多く、長期使用には向きません。
また、オールアルミフレームのトレーラーでも、
タイヤの軸(アクセル)は鉄製のため、必ず鉄とアルミが接する部分が存在します。
この部分は長年の使用で
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ネジの緩み
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ボルトの脱落や破損
といったトラブルが起こりやすくなります。
床の腐食は「雨漏り」だけが原因ではありません
床が傷む原因は、外からの雨水だけではありません。
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壁内部で発生した結露
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タイヤハウスからの水の侵入
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屋根 → 側壁 → 床へと流れる水
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窓まわりからの浸水
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外壁同士をつなぐシール材の劣化
など、さまざまな経路で水は床に到達します。
そのため、
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床材の素材
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使用されている接着剤
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構造全体の設計
これらが、トレーラーと長く付き合えるかどうかの重要なポイントになります。
カーペット仕上げの注意点
床にカーペットが接着されているトレーラーは、
濡れていても見た目では分かりにくいため、発見が遅れがちです。
室内壁にカーペットが貼られている場合も同様で、
結露・汚れ・ホコリが溜まりやすく、掃除もしにくくなります。
キャンプ用途では、
取り外して洗えるラグは問題ありませんが、接着されたカーペットは注意が必要です。
特にアレルギーをお持ちの方は、慎重に選ぶ必要があります。
プロライト社製トレーラーの構造
プロライト社製のトレーラーは、
底部(シャーシ上のベース部分)のみがスチール製で、
壁や屋根の中にはスチール・アルミいずれのフレームも入っていません。
これは「モノコック構造」と呼ばれる設計です。
モノコック構造のメリット
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壁内部に金属フレームがないため、結露が起こりにくい
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フレームなしでも、屋根に人や雪が載っても耐えられる強度
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ボディ全体の強度が精密に計算されている
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カナダの厳しい安全基準をクリア
軽量化のためだけでなく、
寒冷地・冬の使用に強いトレーラー構造として設計されています。